福寿会館で「うずみランチ」
先日、福山城の近くにある「福寿会館」に行ってきました。
切妻屋根のシャープなラインと、洋風の装飾が素敵な洋館です。
古い洋館好きには、たまらない物件です。
坂道を登った先にあるので、最近までまったく知りませんでした。
一階は、「茶処ばら」という喫茶室になっています。
室内はシャンデリアがあり、優雅なティールームといった雰囲気です。
素晴らしいのは、窓から見える日本庭園。
手前の松で隠れていますが、福山城が借景という、贅沢な眺めです。
そして、その日のお目当ては、これ。
福山の郷土料理「うずみごはん」セット(1000円)です。小さな漆塗りのお膳に載って運ばれてきました。
ご飯の中にシーフードや根菜が埋められていて、見た目よりボリュームあります。
食後にコーヒーor紅茶と、ミニケーキがついてます。
「茶処ばら」の詳細は、この看板の通り。
福山らしく、「ローズティー」や「ばらジュース」なんてのもあります。
そういえば、食後のコーヒーカップもバラの模様だったな。
あとで、福寿会館について、いろいろ調べてみました。
福寿会館は、海産物商で財を成した安部和助(あんべわすけ)氏が、昭和初期(本館は1935年(昭和10年)から1937年(昭和12年)頃まで)に建造したもので、建物は本館。西茶室。南茶室。西蔵。東蔵。洋館があり、すべて国の登録有形文化財となっています。
豪商の別荘だったんですね。安部和助さんは、削り節の考案者だそうで、「削節王」の異名を持つ方のようです。
その後、福山通運の創業者・渋谷昇さんが買い取り、のちに福山市に寄贈。
戦災を奇跡的に乗り越えた、素晴らしい来歴を持つ建物。
2/14~3/3には、「くつろぎのひなまつり」が開かれ、
本館の座敷に、たくさんのお雛様が展示されるそうです。
お茶席もあるようなので、行ってみようかな。